有玉神社と坂上田村麻呂
浜松市の有玉神社に行ってきました。
東名高速浜松インターから車で10分程度の、街中の神社です。
この神社には征夷大将軍 坂上田村麻呂にまつわる逸話が残されています。
ざっくりと説明すると、
- 東に征伐に向かう田村麻呂が磐田の海を渡ろうとした。が、悪い大蛇が海を荒らして渡ることができなかった。そこで田村麻呂は大蛇討伐のため天に祈りをささげた。
- 祈りを続ける田村麻呂のもとに美女が訪れる。あんまりにも美人なもので、田村麻呂はその女と深い仲となってしまう。女は身籠り、産褥(さんじょく)に籠る。
- その出産の際絶対に見てはいけないと言われるが、田村麻呂は中をのぞいてしまう。産褥の中に居たのは赤ん坊の周りでとぐろを巻く巨大な大蛇。
- 実はその美女こそが磐田の海を荒らす大蛇だった。正体がばれた大蛇は一つの玉と残し、赤ん坊と田村麻呂を置いて姿を消してしまう。
この大蛇の残した玉を祀ったのが有玉神社と言うわけです。”有玉”の地名もここからきているとかなんとか。
ちなみにこのお話も、遠州七不思議の一つに数えられることもあります。
ここら辺の逸話は同市内の岩水寺ともかかわりがあったりします。そちらについてはまたいずれ別の記事で。
有玉神社正面
中に入るとお社が二つ並んでいます。
奥にあるのが有玉神社、手前の社が俊光将軍社。
こっちが有玉神社
こっちが俊光将軍社。瓦の模様が剣になってます。
俊光と言うのは上のお話で出てきた田村麻呂と大蛇の子供の名前です。
有玉神社周辺地図
駐車場もあるようなので、車でお参りもできる模様です。
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